白髪染めトリートメントと美容院でのパーマやヘアカラーの併用は可能?

白髪染めトリートメントと美容院でのパーマやヘアカラーの併用

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白髪染めトリートメントを使っているけど、美容院でのパーマや白髪染めは併用できるのかしら?」と心配する方も多いのではないでしょうか。

美容師さんから「白髪染めトリートメントを使っている人は、髪が緑色になるからパーマはできません」と、断られたケースもあるようです。せっかく自宅で簡単に白髪ケアができても、パーマもかけられないとなると考えてしまいますよね。

そこで今回は、白髪染めトリートメントを美容院でのパーマや白髪染めと併用するとどんな影響があるのか、どんな点に注意しておけばよいのかをお伝えします。

白髪染めトリートメントは美容院と併用しても大丈夫?

結論から先にお伝えしますと、基本的には白髪染めトリートメントと美容院での施術の併用は可能です。

ただし、白髪染めトリートメントに使われる染料が髪表面に残っていると、パーマや白髪染めの仕上がりに影響が出る可能性もあります。

美容師さんは白髪染めトリートメントをどのように捉えているのかも含め、なぜ影響が出るのかを詳しく見ていきましょう。

美容院と併用可能だが美容師によっても違いがある

白髪染めトリートメントは家庭用だけではありません。美容院でも白髪カバーと髪の補修を目的としたヘアカラートリートメントが使われています。

ただし、どの美容院でも使われているわけではないので、美容師さんによっては白髪染めトリートメントに関する知識がないことも多いのです。

そのため、白髪染めトリートメントを自宅で使っているお客様からの問い合わせに対して、「パーマ液と反応して髪が緑色になる」といったネット情報や、美容師の間でまことしやかに交わされる情報を鵜呑みにして、パーマや白髪染めを断るケースがあります。

また、美容師さんによっては、パーマがかかりにくいなどのリスク回避のために、「白髪染めトリートメントを使わないほうがよい」と、お客様に推奨することも。

しかし、白髪染めトリートメントへの正しい知識がある美容師さんであれば、併用する際はどうすればよいかなどのアドバイスも含め、きちんと対応してくれます。

つまり、美容師さんがアドバイスできるほどの知識を持っているかいないかで、私たちへの対応は変わってくる、というのが現状です。

白髪染めトリートメントを使っているとパーマはどうなる?

白髪染めトリートメントを使っていると、パーマの薬剤が上手く髪に浸透できず、想定していたカールがきれいに出なかったり、パーマの持ちが悪くなったりする可能性があります。

パーマで使われるアルカリ剤や過酸化水素水といった薬剤は、髪のタンパク質の構造であるシスチン結合を一度切断し、再結合させる働きを持っています。

しかし、髪から白髪染めトリートメントの成分が抜けきっていないと、染料やトリートメントに使われるオイル成分によって、パーマの薬剤が浸透しなかったり、化学反応がしにくくなったりするのです。

白髪染めトリートメントを使っていると白髪染めはどうなる?

白髪染めトリートメントを使っていると、美容院で白髪染めをした際に、染めムラや変色、美容師がイメージした色調が出ない可能性があります。

白髪染めなどのヘアカラーに使われる酸化染料やアルカリ剤、過酸化水素水といった薬剤は、キューティクルを強制的に開いてからメラニン色素を脱色し、髪内部に染料を閉じ込める働きを持っています。

しかし、白髪染めトリートメントの染料としてよく使われる塩基性染料やHC染料が髪に付着していると、こうした薬剤と化学反応を起こしたり、オイル成分が薬剤の浸透を妨げたりすることがあります。

その結果、美容師さんのイメージ通りに仕上がらずに、くすんだ髪色になることがあるのです。

白髪染めトリートメントを使っていると髪が緑色になる?

特に注意したいのは、光で染まるタイプの白髪染めトリートメントです。光に反応して黒く染まる「硝酸銀(しょうさんぎん)」という成分が含まれており、パーマ液や白髪染めなどの薬剤と反応すると、髪が緑色に変色する可能性があります。

光で染まるタイプの白髪染めトリートメントは、美容院での施術をしなくても緑がかった髪色になるケースが多くみられるので、あまりおすすめできません。

白髪染めトリートメントと美容院との併用ができない施術はある?

白髪染めトリートメントと美容院との併用ができない施術はある?
白髪染めトリートメントを使用している場合、美容院でこちらからの希望が通らない施術もあることをあらかじめ知っておきましょう。

髪色を明るくするヘアカラー

美容院に行く直前まで白髪染めトリートメントを使っていると、髪色を暗く染めることはできても、明るくする際には髪にダメージを与える施術を行います。

現在の髪色を明るくするには、キューティクル表面に残っている白髪染めトリートメントの成分をきっちり抜くために、ブリーチ剤を使う必要があるのです。
当然ながら髪が傷んでしまいますし、希望の色が出ないことも多いので、美容師さんから断られる可能性が高い施術です。

しかし、どうしても髪色を明るくしたいこともありますよね。その場合は、2~4週間程度の白髪染めトリートメント未使用期間を設けてから、ヘアカラーしてもらいましょう。

ストレートパーマやデジタルパーマ

ストレートパーマやデジタルパーマといった高温を使う施術は、現在使用している白髪染めトリートメントの色味を変化させてしまう可能性があるので、美容師さんから断られる可能性があります。

反対に、美容院で高温を使う施術を受けたあとに自宅で白髪染めトリートメントを使う際は、色味の変化を避けるために、数日経ってからにしましょう。

白髪染めトリートメントと美容院を併用する際の注意点

白髪染めトリートメントと美容院を併用する際の注意点
美容院で施術してもらったら、少しでもきれいな仕上がりにしたいですよね。白髪染めトリートメントと美容院を併用するには、どんな点に気を付ければよいのか知っておきましょう。

注意点 1:行きつけの美容院がある場合

白髪染めトリートメントを使う前に、まずは行きつけの美容院で使ってもよいかを確認しておきましょう。のちのちトラブルを起こして美容院を変えなくてはならない、といった事態を避けるためです。

また、すでに白髪染めトリートメントを使っている方は、予約時に使用している旨を美容師さんに伝えておきましょう。

注意点2: 行きつけの美容師が知識を持たない場合

行きつけの美容院があっても、美容師さんによってはあまり白髪染めトリートメントへの知識を持たないことがあります。そんなときは、知識がないことを突っ込むよりも、ご自分で対策しておくのがおすすめです。

すでに白髪染めトリートメントを使用していたら、施術前の2週間程度は白髪染めトリートメントの使用を控えておきましょう。

白髪染めトリートメントの染料は、約10日から2週間程度経つと髪表面から流出してほとんどなくなるので、パーマや白髪染めの薬剤と反応しにくくなるからです。

ただし、白髪染めトリートメントの染料の残留期間には個人差があるため、髪表面の色味が目で確認できなくなってから美容院に行くことをおすすめします。

注意点3:初めての美容院に行く場合

初めての美容院に行く際は突然来店することは避け、あらかじめ電話で白髪染めトリートメントを使っていることを伝え、施術してもらえるかどうかを確認してください。

いきなり行って「こんな髪ではなにも施術できません」とか「どうなるかはわかりませんよ」などと、美容師さんから嫌なことを言われないためにも大切です。

注意点4:美容院での白髪染めをきれいに仕上げるために

美容院での白髪染めのつなぎとして白髪染めトリートメントを使っている方は、美容院に行く前の2~4週間程度使用を控えることで、きれいな仕上がりが期待できます。

特に、髪全体の色味を変えたい場合は、変色を防ぐとともに希望の髪色を出すためにも、未使用期間を4週間程度とりましょう。

まとめ

白髪染めトリートメントを使っている場合、パーマや白髪染めに使われる薬剤がきちんと化学反応できなかったり、髪内部への浸透を妨げたりする可能性があります。

白髪染めトリートメントを美容院での施術と併用し、希望通りの仕上がりにするためには、あらかじめ美容師さんに相談する、未使用期間を設けるなど、注意点をしっかり抑えておきましょう。